症例から学ぶ老年医学

症例3 転倒により腰椎圧迫骨折をした女性

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転倒により腰椎圧迫骨折をした80歳代女性。来院前日の深夜にトイレに行こうとして転倒し、しりもちをついた。
その後、腰痛のために動けない、と来院した。

  • 問診1
  • Dr:腰の痛みはどうですか?
  • 患者:もう痛くて痛くて動けないんです。立ったり座ったりするのは難しいし、寝返りをうつのもつらいんです。
  • Dr:何で転んでしまったんですか?
  • 患者:2,3年前から体力が少しずつ低下してきているのか、歩行がおぼつかなくて。いつも杖を使って歩いているんです。昨日は夜中にトイレに行きたくなって、壁を伝いながら行ったんですが、フラフラして段差に引っかかり転んでしまいました。

夜中2時頃にトイレに行きたくなって目が覚めた。ボーっとしたまま歩いてトイレに行ったが、その途中で廊下にある段差に引っかかり、バランスを崩した。バランスを取ろうとしたがこらえきれず、しりもちをつく形で転倒した。その後、痛くて動けず、家族にベッドまで運んでもらったが、改善の様子が無い。

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