「第二次健康長寿達成を支える老年医学推進5か年計画」の
開始(2024年6月)
2018年に策定した第一次5か年計画では、健康長寿達成を支える老年医学の推進を理念として、「老年医学・高齢者医療の普及・啓発」、「フレイル予防・対策による健康長寿の達成」、「認知症への効果的な早期介入と社会的施策の推進」、「高齢者の定義に関する研究の推進と国民的議論の喚起」、「基礎老化研究の育成・支援」の5つの基本方針を立て活動を行った。成果については別項目をご覧ください。
第一次計画の総括ならびに高齢者を取り巻く医療・介護・福祉の状況や研究の進展状況を踏まえ、第二次5か年計画2024では「老年医学・高齢者医療の普及・啓発」、「フレイル予防・対策による健康長寿の達成」、「認知症への効果的な早期介入と社会的施策の推進」、「基礎老化研究の育成・支援」については内容を一部修正して活動を継続して行う方針とし、「高齢者の定義に関する研究の推進と国民的議論の喚起」は、“高齢者の定義に関する活動の推進ならびに国民との対話”と、新機軸である“老年医学とジェロントロジーの融合”を合わせて「エイジフリー社会を目指した調査研究とその実現に向けた取り組み」としました。
そのなかで小項目として、Advance Care Planning (ACP)の普及・啓発活動の推進、科学的介護情報システム(LIFE)の妥当性検証、有事(新興感染症、自然災害など)における高齢者医療対策、かかりつけ医、多職種向け研修会の設立と認定制度の創設、地方支部の活性化、新CGAガイドラインの発刊と普及啓発活動、他学会・組織と連携した老年医学の啓発・普及活動、産官学民協働も視野に入れたフレイル予防活動、情報技術・情報通信技術(IT/ICT)など多様なGerontechnologyの導入と技術活用、生きがい、Quality of Life(QOL)、well-being、幸福長寿に関する研究の推進などを新機軸に定め活動するよう計画しました。
以下、スライド形式ですが第二次5か年計画2024の内容について紹介いたします。
(ピンクの字の項目は現在作業中の活動、赤字は今回新出もしくは注力する活動)
「第一次健康長寿達成を支える老年医学推進5か年計画」
(2018年6月)
日本老年医学会「健康長寿達成を支える老年医学推進5か年計画」の最終報告
神﨑理事長の元に新5か年計画が策定されたこの機会に、楽木理事長時代の2018年6月に策定された「健康長寿達成を支える老年医学推進5か年計画」の最終報告を発表する。
2018年の5か年計画は、Ⅰ.老年医学・高齢者医療の普及・啓発、Ⅱ.フレイル予防・対策による健康長寿の達成、Ⅲ.認知症への効果的な早期介入と社会的施策の推進、Ⅳ. 高齢者の定義に関する研究の推進と国民的議論の喚起、Ⅴ.基礎老化研究の育成・支援を5本柱として、その下に連なる詳細な項目とその現状、活動計画とそのロードマップから構成されていた。また、項目毎に担当委員会を決めて、可能な限り計画に沿って実行することを求め、2021年3月には中間報告を行った。添付の表のように、予定通りもしくは予定以上に達成できた項目が過半数であり、この期間は長くコロナ禍で活動が制限されたことを考慮すると、全体で70点と自己評価している。
まだ残された課題も多いが、新5か年計画でも5本柱は基本的に変わっておらず、継続的な活動により課題解決へ向かうことを期待する。
2024年6月吉日
日本老年医学会前理事長 秋下雅弘
- 最終報告(PDF 162KB)
日本老年医学会「健康長寿達成を支える老年医学推進5か年計画」の中間報告
2021年3月22日
「健康長寿達成を支える老年医学推進5か年計画」を2018年6月に発表し、折り返し地点を過ぎました。
これまでも担当委員会を中心に進捗管理をしてまいりましたが、この機会に、進捗状況と今後の課題を中間報告としてまとめましたので、ご確認いただき、診療、研究、教育、施策の参考としていただければ幸いです。
一般社団法人日本老年医学会
理事長 秋下雅弘
- 中間報告(PDF 1.31MB)
日本老年医学会「健康長寿達成を支える老年医学推進5か年計画」の始動(2018年6月)
世界最長寿国となった我が国において高齢化の進展に伴う様々な医学的・社会的課題に対し、日本老年医学会が具体的にどのように対応していくのかを明確にするため、学会内にワーキンググループ(代表:荒井秀典先生)を結成して、5つのテーマからなる、「健康長寿達成を支える老年医学推進5か年計画」を策定しました。さらに、2018年2月に学会員からのご意見をいただき、各種委員会において計画達成のための具体的なマイルストーンを設定してまいりました。2018年6月の学術集会にてその周知を行い、本格的に始動いたします。
本計画は日本老年医学会としての活動計画でありますが、関係の諸団体との連携を目指すものも多数あげており、ご支援とご協力をいただく必要があります。さらに、本計画には政府の健康長寿政策や個人の健康問題に関する内容も多数含まれています。行政、マスメディア、初等から高等教育に至る教育界の皆様方さらには国民一人一人の皆様にも日本老年医学会が目標として掲げる 5 か年計画の内容をご理解いただき、ご意見ならびに内容によりましてはその計画達成に向けて関係各位のご支援をいただきたく存じます。
一般社団法人日本老年医学会
理事長 樂木 宏実
ワーキンググループ代表 荒井 秀典
「健康長寿達成を支える老年医学推進5か年計画」
- 全文・概要とマイルストーン(PDF 2.46MB)