症例から学ぶ老年医学

症例9 発熱と意識障害のため施設から搬送された男性

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90歳男性。有料老人ホームに入居している。昨日の昼頃から急にシバリング(戦慄)を伴う40℃の発熱を認めた。アンピシリン・スルバクタムとクリンダマイシン(投与量不明)の投与を開始したが、本日朝になり意識状態も悪化してきたため救急搬送された。痰が多い。施設内での感染症の流行はない。

  • 問診1
  • Dr:意識状態が悪化したということについて、具体的に教えてもらえませんか?
  • 施設看護師:認知症のため意思疎通は難しいですが、普段は自然に開眼していて「うん/ううん」程度のお返事はされます。今日は呼びかけるとようやく目を開ける状態で、返事もありません。	。
  • Dr:元々のADLはどの程度の方ですか?その変化はありますか?
  • 施設看護師:認知症のため元々寝たきりでADL全介助です。変化はありません。
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