老年病専門医の「老年科専門医」への名称変更のお知らせ
2021年7月19日
日本専門医機構認定サブスペシャルティ専門医制度は、2022年4月開始を目指した準備が進められています。この審査と関連して、これまで「老年病専門医」と呼んでおりました名称を「老年科専門医」と改めさせていただくことを会員の皆様にご報告いたします。
以前から理事会においては、老年医学を専門とする診療科の名称が全国的に一本化されていないことが、老年科専門医のアイデンティティを不透明にさせている問題として認識されておりました。日本専門医機構が目指す専門医は「国民に対してわかりやすい専門医」であるため、専門医の名称変更をすることとなりました。このため、理事会で議論を重ね、最終的に「老年科専門医」とすることで決定し、専門医機構に申請したところ、6月29日付で専門医機構より承認の連絡を受けました。
「老年科専門医」とした主な理由は、「病」の付く機構認定専門医は非常に少なく「科」が付いているものが多いこと、当学会の専門医は病気を診るだけでなく、生活や社会性を含めた幅広い見地で高齢者をみていること、小児科に対比しやすく国民にもわかりやすいことなどです。
以上、本日の連絡をもちまして「老年科専門医」を正式名称としますことをご承知おきいただきますようお願い申し上げます。
なお、標榜科につきましては、厚生労働省から承認されているのはこれまで通り老年内科となりますことをご了承下さい。いずれ専門医名称に統一して頂けるよう学会から働きかけてまいります。また、関係の規則や学会ホームページは順次変更して参りますが、専門医・指導医の認定証は次回更新までは現在のまま、老年病を老年科と読み替えてお使いいただきますようお願いいたします。
一般社団法人 日本老年医学会
理事長 秋下 雅弘