WHO 認知症に対する公衆衛生上の対応に関するレポート(概要)

2021年9月6日

本報告書は、「認知症に対する公衆衛生上の対応に関するグローバルアクションプラン2017-2025」※)の世界的な進捗状況を評価するために必要な情報提供を目的としています。2017年にアクションプランが採択されて以来、加盟国、WHO、市民社会が推進してきた行動を把握し、特にCOVID-19パンデミックを踏まえてアクションプラン実施の障壁となるものを明らかにし、緊急かつ行動の加速化が必要な分野を浮き彫りにするものです。
本報告書により、世界的な健康課題としての認知症に対する国際的・国内的な権利擁護の強化や、優先順位付けにつながることが期待されます。

※)「認知症に対する公衆衛生上の対応に関するグローバルアクションプラン2017-2025」:
世界的規模で認知症に対応するため、包括的かつ多部門による対応の展開をWHO加盟国が公約したものであり、この計画は、認知症の人のためのタイムリーな診断、治療、(介護)ケア、リハビリテーションなどの改善を図ること、および人口全体で認知症のリスク軽減の取り組みを推進することによりWHOの「トリプル・ビリオン・ターゲット」と国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献するものです。そして、高齢者および特に認知症の人に過度の影響を与えつつあるCOVID-19パンデミックなど現在進行中の人道的危機や緊急事態においても、認知症の人とその介護者のニーズを確実に満たすことを目的としています。

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