ACP推進に関する提言

2019年6月

 日本老年医学会では、『「高齢者の終末期の医療およびケア」に関する日本老年医学会の「立場表明」2012』や、『高齢者ケアの意思決定プロセスに関するガイドライン』など、高齢者のエンドオブライフケアに関係した提言ならびにガイドラインを公表して参りました。
 昨今、厚生労働省から「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」、ならびに日本医師会第XV次生命倫理懇談会より「超高齢社会と終末期医療」が発表され、超高齢社会における終末期医療の在り方、さらには医療・ケアに関する意思決定プロセスの在り方が提案されました。それぞれに、終末期の医療・ケア行為に対する意思決定プロセスとしてACP (Advance Care Planning)の重要性が指摘されています。ただ、ACPはもともと英語圏で発展し浸透してきた概念であり、そのまま日本の文化、システムに持ち込むことが難しいという懸念もあります。
 しかし、今後の超高齢社会における高齢者のエンドオブライフにおける意思決定支援プロセスとして、ACPの概念は無くてはならないものと考え、日本老年医学会は高齢者医療・ケアを専門領域とする学会として、これを自らの喫緊の課題と認識し、全国の医療・ケア従事者に対して、日々の活用を視野に、「ACP推進に関する提言」を発表することとしました。